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狼と赤ずきん
人狼
JIN-ROH

原作・脚本:押井守 × 監督:沖浦啓之

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人狼 JIN-ROH

<あらすじ>
ドイツによる占領統治という、もう一つの戦後を辿った日本。占領軍統治下の混迷からようやく抜け出し、国際社会への復帰を図るべく「高度経済成長」の名の下に急速な経済再編が行われる。強引な経済政策は、その実を結ぶ一方で失業者の群れとスラム化を温床とした凶悪犯罪の激増という病根も生み出した。わけても、武装闘争を掲げた反政府勢力の急速な台頭は深刻な社会不安を醸成していた。

自衛隊による治安出動を回避し、かつ国家警察への昇格を目論む自治体警察を牽制すべく政府が選択した第三の道が、首都圏治安警察機構、通称「首都警」の設置である。首都警は、警察庁とは独立した警察組織である。そして、中核をなす警備部特殊機甲大隊、通称「特機隊」は迅速な機動力と強大な打撃力を持つ精鋭部隊であったが、当面の敵であった反政府勢力が非合法化を含むさまざまな立法措置によって解体し、離合集散の末に「セクト」と呼ばれる都市ゲリラを生み出すにおよんで状況は大きく転回することになる。特機隊とセクトの武力衝突は苛烈をきわめ、時に市街戦の様相を呈することもしばしばであり、武戦路線を突き進む特機隊と首都警は世論の批判を集めていた。

そのような情勢下、特機隊前衛隊員の伏一貴は地下溝内での反政府ゲリラ掃討作戦中に一人の少女に遭遇する。少女はセクトの構成員であり投擲爆弾を抱えていたが、伏は撃つことが出来ず自爆を許す。その責任を追及され、首都警養成校での再訓練を命じられた伏が自爆した少女の墓地に赴くと、そこにはあの少女と非常によく似た少女が立っていた。死んだ少女、七生の姉の圭である。圭は伏を責めることは全くせず、次第に二人は心を通じ合わせるようになる。密会を重ねる彼らであったが、その背後では特機隊を切り捨て自治体警察と組織的統合を画策する首都警公安部と、特機隊内部に存在すると噂され、特機隊の存続を図ろうとする人狼なる組織の策謀が動いていた。

- Wikipedia -


この作品は狼の内面の、心の変化にあります。
女テロリストの自爆の出来事
そのテロリストの姉と名乗る女性との出会い
“狼の皮かぶった人”と“人の皮かぶった狼”との間での心の揺らぎ・・・
しかし、本能の内に“狼”を宿す彼は人にはなれなかった。
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人に関わってしまった狼の物語は悲しい結末しかない。
そう、劇中で語られている“本当の”【赤ずきん】の話のように・・・


きっと雨宮圭、彼女自身もわかっていたのかもしれない。
ふと気になった場面がありました。
公園のブランコに腰掛けた雨宮圭[女テロリスト]と少し離れて立つ伏[特機隊員]との会話。
「ねえ あの角あそこって前何があったんだっけ 覚えてる?」 以前に立っていたと思われる一角に目をやり、黙って首をふる伏。 女は少し笑って
「そういうもんよね みんなすぐに忘れちゃうのよ ううん 初めから記憶なんてしてないのかもしれない 一日経って更地になっちゃえば初めからないのと同じ人間だって死んじゃえばそうかもしれないわ、 何だか寂しいって思はない」
彼女は皆がすぐに忘れてしまうのはそもそも記憶なんてしていないからではないかと考え、一日経って更地(消滅)になっちゃえば初めから無いのと同じだとはっきりといいきり、そう確信している、しかし人間だって死んじゃえば同じことだ、とは断言せずに そうかもしれない と曖昧に・・・
by e_v_i_l_b_i_k_e_s | 2006-12-02 15:55 | other
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